クラッチ

クラッチ

”ポルシェのクラッチは重くて弱い”との定説がありますが、決してそんなことはありません。
すでに交換時期が来ているにもかかわらず、そのまま乗っている車が多いのも事実です。
半クラッチを多用したり、激しいクラッチミートを繰り返したりすると、当然交換時期は早くなりますし、長期間使用しなくてもグリス切れを起こしたり、サビが発生したりするため、定期的なオーバーホールが必要となってきます。
正常でないクラッチのまま乗り続けると、トランスミッションにもダメージを与えたり、走行不能になったりする等、それ以外の部分にもダメージを招きます。
中古車を購入された方は、どのような状態が正常なのか分からないのは当然です。まずは専門店にて点検を行い、車の状態を把握することが大切です。

クラッチオーバーホール 一部日帰り可能

クラッチディスク

消耗品であるクラッチディスクと、レリーズベアリングの交換が主になりますが、プレッシャープレートやフライホイールの交換が必要なケースもあります。
個々のパーツが効果ですし、交換時はエンジンの脱着作業が必要になるためどのパーツを交換するかの判断は重要です。

※クラッチ廻りのパーツは高価ですが、セット交換の場合は割引価格で提供させていただきます。

消耗品であるレリーズベアリングとクラッチディスク

クラッチの構成パーツは大きく分けて、クラッチディスク、レリーズベアリング、プレッシャープレート、フライホイールの4点です。
当然、半クラッチを多用したり、激しいクラッチミートを繰り返したりすると、ディスクはもちろん、プレッシャープレートからフライホイールまで摩耗してしまいます。
通常使用ですと5万km以上は十分に対応できますが、長期間放置したりすると、グリス切れを起こしたり、サビが発生したりします。こうなるとクラッチペダルが以上に重くなったり、踏むとキュッキュッと音が出たりしますので、そのような症状がある場合は注意が必要です。

レリーズベアリング

レリーズベアリング
長期間放置のため、サビがついてグリス切れを起こしていました。ディスクが減っていませんでしたが、このパーツ交換のため、オーバーホールとなりました。

ラバーダンパーディスクー

ラバーダンパーディスク
(911カレラ87年~89年/911ターボ~89年)
ラバーダンパーのディスクは亀裂が入ると、クラッチミートやアクセルのオンオフ時にスムーズ感がなくなりぎくしゃくするようになります。
そのまま使用し続けると、ラバーが破損しその破片によって最悪クラッチが操作できなくなることがあります。

クラッチディスク

クラッチディスク
ディスク面のリベット(指さし部分)がここまで見えているとかなり摩耗している状態です。半クラッチなどでは激しくこすれあうために減りが早くなります。

プレッシャープレート

プレッシャープレート
プレート面の摩耗はもちろん、ダイヤフラムスプリングのサビや変色具合を見て、再使用できるかどうか判断させていただきます。

フライホイール

フライホイール
半クラッチを頻繁に使うと、フライホイールに写真のような焼け付きが起こります。指で触り段差がなくなる程度まで磨きますが、ひどい場合は交換となります。

911クラッチディスク

911クラッチディスク
左上はラバーダンパータイプ、右上はダンパーなしタイプ、中央はスプリングダンパータイプと911には3種類のディスクが存在しています。いずれもメリット、デメリットがありますので、お気軽にご相談ください。

クラッチマスターシリンダー、クラッチレリーズシリンダー 日帰り可能

クラッチマスターシリンダー

クラッチペダルを踏むとマスターシリンダー内のフルードが押され、その圧力によってレリーズシリンダーに圧力が伝わります。
レリーズシリンダーに伝わった圧力によってレリーズフォークがおされ、クラッチディスクがフライホイールと切り離される仕組みとなっています。
そのため、これらのパーツの故障は、クラッチの切れの悪さにつながり、時にはクラッチ操作ができなくなり、不動になることもあります。
クラッチペダルの戻りが悪かったり、戻ってこなくなった場合は要注意です。手間と安心を考えると、早めの交換をお勧めします。

※エアー抜き作業が別途必要です。

※業者様、DIY整備などのお問い合わせはご遠慮ください。

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