エアコン

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新型のポルシェにはない懸念事項、エアコンのトラブルが多い空冷ポルシェ!
水冷でも968や928は、エアコンが聞かなくなるトラブルが発生します。毎年エアコンガスを継ぎ足して乗るオーナー様もいらア社いますが、環境問題やエアコンガス代を考えると、思い切って修理させれることをおすすめします。日之出モータースではパーツを大量仕入れすることにより、できる限りリーズナブルに修理ができうるよう心がけております。
快適な最新の車とは異なり、エアコンに問題を抱えている空冷ポルシェが多いのは事実!実際に修理代はいくらぐらいになるのか・・・?
点検してみなければ明確な修理代は出せませんが、生産から10年以上を経た各パーツは寿命を迎えていることが多いのも確かで、高額な修理代となるケースが多いのが実状です。修理方法は多岐にわたりますので、点検させていただいて、対策を相談させていただきます。

※業者様、DIY整備などのお問い合わせはご遠慮ください。

エアコン故障の症状と原因、対策の一例

エアコンの修理方法は多岐にわたります。実際には、原因を特定したのち、オーナー様と相談させていただきながら対策を決定していきます。
ここでは主な故障の症状と原因、対策の一例をご紹介します。

AC故障の症状と原因、対策

症状 原因・対策(最終的には実車確認が必要)
時折冷気が出なくなり、送風や温風に変わる。 エアコンコントロールユニットもしくは冷風温風の切り替えユニットの故障。いずれも交換の必要があります。
エアコンガスチャージができない。 配管のつまりやコンプレッサー、クラッチプーリー故障。
配管つまりの場合は、エキスパンションバルブやリキッドタンクの交換、コンプレッサーの場合はリビルド交換、マグネットクラッチは交換が必要です。
エアコンガスを入れてもすぐに効かなくなる。 ガス漏れが原因の場合が多く、その個所を捜して修理していくしかありません。まずは目視にて点検できる個所をすべて点検し、問題がなければ、エバポレーターの交換になります。
ガスが入っているのに冷えが悪い。 コンデンサーブロアの不動によりガス圧が上がりすぎたり、温度センサーの不良によってエバポレーターが凍結したり、配管やエキスパンションバルブ、リキッドタンクが詰まっている可能性があります。
いずれにしても点検して原因を特定しなければなりません。

エバポレーターとエキスパンションバルブ交換(964) 預かり修理

964と993のエアコン修理ですが、生産から10年以上が経過すると、ほぼ全てのパーツが対象となります。ガスを入れてもすぐに効かなくなるのは、エバポレーターとエキスパンションバルブの寿命が原因の場合が多いです。エバポレーター交換はガソリンタンクを外す必要があるため、時間と手間がかかる作業です。またエバポレーターは10万円以上もする高価なパーツである上に、交換費用もかなりの高額となります。
日之出モータースでは、高価なエバポレーターやエキスパンションバルブを大量仕入れし、お安く提供できるようにしています。
参考までにエバポレーターとエキスパンションバルブの交換作業を紹介いさせていただきます。

ガソリンタンク

1、ガソリンタンクの脱着が必要ですので、まずはガソリンを抜きます。

フューエルライン

2、内装やフューエルライン及び、周辺パーツも外していきます。

エキスパンションバルブ

3、配管を外すと、エキスパンションバルブが見えます。

ガソリンタンク

4、外したガソリンタンクです。

エアコンシステム

5、内装、ガソリンタンク、エバポレーターハウジングを外した状態です。

エバポレーターハウジング

6、エバポレーターハウジングを分解し点検掃除、エバポレーターを取り出します。

エバポレーター

7、エバポレーターですが、新品と比べるとあまりにも違いが・・・

エアコンシステム

8、新しいエバポレーターとエキスパンションバルブをハウジングに装着し、元通りに組み上げて完成です。

エアコンの構造 911 '74~'89y

エアコンシステム

国産とほぼ同じ構造ですが、配管の長さと素材(ラバー)が、ポルシェACの弱点です。964までは同じような構造です。

エアコンの構成パーツと故障レベル

エアコンパーツ 故障レベル
コンプレッサー

①コンプレッサー

コンプレッサーはガスを圧縮する重要なパーツです。
ポルシェの場合、多くは日本電装の製品が使用されており、その性能や耐久性には定評があります。主な故障としては、軸受け部分のシールやボディ接合部からのガス漏れがありますが、これはリビルド修理が可能です。
その他の故障では、異物の噛み込み<、オイル切れによる焼き付き等がありますが、こうなりますと交換が必要となります。

(低)

リビルド可能

マグネットクラッチプーリー

②マグネットクラッチプーリー

マグネットクラッチプーリーは、ガス圧が高くなるとクラッチが切れて、それ以上コンプレッサーの圧力を上げなくするためのものです。
コンプレッサーが何らかの理由により焼き付き、ロックを起こしてしまうと、マグネットクラッチが無理やり回されてしまうため、焼き付いてしまうことがあります。
また、経年劣化によって、ガタが出ることもあります。いずれにしてもそうなると修理不可能ですので、交換が必要になります。

(低)

コンデンサー

③コンデンサー

コンプレッサーで圧縮されたガスを冷却し、ガス圧を一定に保つための重要なパーツです。コンデンサーの冷却能力はエアコンの効きを大きく左右します。
964以降のモデルには大型電動ファンが装備され、冷却効率が大幅にアップしました。
930系の効きが悪い原因の一つは、このコンデンサーの容量不足にあります。もちろんコンデンサーも劣化によってガス漏れしますので、その場合は交換が必要になります。

(中)

一部リビルド可能

リキッドタンク

⑥リキッドタンク

リキッドタンクは、その名のとおりコンデンサーで冷却されたガスを液化させるパーツです。中にはフィルターや吸湿剤が入っており、循環中のガスからゴミや水分をろ過吸湿します。リキッドタンクとエキスパンションバルブの間には圧力スイッチがあり、ガス圧が低い場合や高い場合はシステムを守るために、コンプレッサーを停止する役目をします。

(低)

エキスパンションバルブ

⑤エキスパンションバルブ

エキスパンションバルブはエバポレーターの入り口についているパーツです。リキッドタンクで液化されたガスが、エキスパンションバルブで解放されてエバポレーターに流れ込みます。
このパーツはかなり圧力のかかる部分ですので、当然ガス漏れが多くみられます。ガス漏れ点検はまずこのパーツから・・・

(高)

エバポレーター

④エバポレーター

エキスパンションバルブで気化されたガスは、エバポレータ内で大量の冷気を発生します。この冷気を発生したエバポレーターにブロアーファンで送風することによって、冷風を車内に送り込むことによってエアコンとしての機能を果たしています。
仕事を終えたガスは、再びコンプレッサーに戻るという循環経路をたどります。エバポレーターからのガス漏れは劣化によるものがほとんどで、交換は大変手間のかかる作業となります。

(高)

リビルド可能

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