使用目的に応じたアライメント設定
・アライメントとは
ホイールアライメントとは、車を安全に走らせるために設定されるタイヤの角度のことをいいます。もしボディに対してホイールがゆがんで付いていれば、車は真っ直ぐ走らないし、タイヤは片減りするし、走行の抵抗にもなるので燃費も悪くなります。もちろん車検にも通りません。
アライメントは、各車ごとに決められた数値があり、その数値を基準に調整します。測定には専用のゲージが必要ですが、0.01°の単位まで測定できる専用のG-SWATなる機械もあります。この機械を使うとキャンバ、トーはもちろんキャスタまで測定可能です。正直そこまで必要なのか?疑問なんですけど・・・?だって輪留めや縁石にタイヤを軽くぶつけただけでも0.01°くらいすぐに狂っちゃいます(笑)
当店ではそのような機械を使用せず、水平台と測定機を使ってアライメント調整をしています。単位は0.1°になりますが、その代わり料金はお手頃に設定させていただいております。
実際それでサーキットも走りますが不満はないです。
ちなみ機械を使っての調整も、ご依頼いただければ外注での作業になりますが可能です。でもけっこう高くつきますよ!
・アライメントの読み方
まずキャンバですが、ボディ正面から見たホイールと地面との角度をいいます。
左右ホイールの角度が地面に対してハの字だとマイナスキャンバ、その逆だとプラスキャンバ、真っ直ぐ垂直だとキャンバ角 0°と表します。
キャンバ角の単位は、1度=100分もしくは1度=60分の単位で表示されます。例えば100分法で-1°50′なら、60分法だと-1°30′になります。データ上どちらが使われているのか?見方を間違うと大違いになります。
次にボディを真上から見たタイヤの転がる方向の角度をトーといいます。こちらもタイヤが真っ直ぐ前を向いていればトー 0°と表し、内側(イン側)に向いていればプラストー、外側(アウト側)に向いていればマイナストーと表示します。トー角度の単位もキャンバーと同様で度数表示ですが、タイヤが内側や外側に向いている長さの差をミリ表示で表す場合もあります。
・アライメントの設定
キャンバやトーは数値を変更すれば、同じショックとスプリングを使用している車でも、全く別物のハンドリングを作ることができます。
たとえば直進安定性重視にしたいのか、コーナーリング重視にしたいのかを任意で味付けをすることができます。
フロントの場合、マイナスキャンバ(ハの字)にすればコーナーではふんばる設定になるので、フロントタイヤがアウトに逃げなくなり、コーナーリングがクイックになります。トーはインにするとハンドルレスポンスがスローになり、アウトにするとクイックになります。ただし極端な設定にすると直進安定性が悪くなり、ハンドルがとられやすくなったり、タイヤが片減りしたりするデメリットが発生します。
リアの場合も同じで、マイナスキャンバ(ハの字)にすればコーナーでタイヤがふんばる設定になるので、リアがスライドしにくくなるため、車の向きが変わりにくくなります。トーに関しては、セミトレーディング式の964までのモデルでは、ショックが縮むとトーはアウトに大きく変化するため、インに設定するのが一般的です。マルチリンク式の993では、あまり変化しないため、それ程インに設定する必要がありません。
・アライメントはトータルバランス
いずれにしてもアライメント設定は、前後の車高・キャンバ・トーの組み合せですので、オーナー自身がどのように車を走らせたいのか、プランを決めて設定しないと迷路にはまり込んでしまうことになります。はっきりしたプランが決まっていなければ、ノーマル標準設定から始めていただくのが一番の近道になります。
実際には、オーナーの走らせ方やタイヤの銘柄、気象状況によって車の挙動は変わってきます。
しかも極端なアライメント設定は危険を伴います。各ショップのノウハウがあると思いますので、相談されてみてはいかがでしょうか?
・足廻りは面白い!
今まで何台もの足廻りを交換し、その度に感想を聞いてきましたが、同じ車種で同じ設定をさせていただいても、オーナーによって感想が違います。全く同じ設定なのに、硬くなったと言う方やソフトになったと言う方、曲がらないと言う方や曲りすぎて恐いと言う方、オーナーそれぞれの乗り方があって、感じ方があって面白いなといつも感じてます。
ほんと足廻りって奥が深くて難しいですね?
だからオーナーさんの乗り方にぴたっと合った時は、最高に嬉しいですけど・・・
神奈川店 村上 |