第11回 サスペンションについて2 |
・89〜97 964/993モデルコイルスプリングへの変更 20年以上トーションバーに拘り続けた911モデルですが、89年に発表された964モデルからついにコイルスプリングを使用したセミトレーディング式を採用しました。やっぱ限界だったんでしょう!少しだけ現代風の乗り味に変わり感動した記憶があります。その後、94年に発表された993モデルではマルチリンクが採用されました。その結果、かなり現代風の乗り味になり、感動よりも何か違うな?って感じが大きかったです。でも勝手なもので、今となっては古き良き乗り味が残る素晴らしい足廻りだと感じてますが・・・(笑) 純正ショックにはボーゲやモンローが採用され、スポーツ性能と乗り心地の両立を現実化しました。でもなぜにビルシュタインじゃなかったの?未だに不思議です。 現在、964/993は生産から10年以上が経ちショックの劣化がすすんでいる車が多くなっています。ショックが劣化してくるとスプリングだけの動きとなり、路面の細かなギャップではフワフワし、大きなギャップやうねりでは突き上げが大きくなったり、ハンドルが取られるようになります。また高速でのレーンチェンジでも落ち着きがなくなり不安定になります。その上964/993も乗り心地と実用性を優先した結果、かなり高い車高設定になっているので、劣化した足廻りで高速を飛ばすとめちゃ恐いです。 そこで964/993をスポーツカーとして復活させるための方法! それはショックとローダウンスプリング(3〜4cmダウン)への交換が特効薬です。実際にスポーツ走行を最優先したRSやスポーツシャシーモデルでは、ローダウンスプリングが採用されております。 964/993は各メーカーから各種のショックが発売されておりますが、使用目的にあったショックを選択しないと、硬すぎたり柔らかすぎたり満足のいく仕上りにならなくなってしまいます。 そこで使用目的に応じたショック選びを簡単に案内させていただきます。 ・町乗りメインで、高速安定性を上げたい方ビルシュタインとH&Rやアイバッハのスプリングとの組み合わせがおすすめです。しかも車高を3cm程度低く設定するのがベストです。乗り心地を犠牲にせずにしっかりしたオールマイティな足廻りに仕上ります。 また良く走られるコースに応じて、アライメント設定で直進安定性重視にもコーナリング重視にも対応することができます。 細かいギャップは若干拾ってしまいますが、加速時やフルブレーキ時のふら付きが解消され安定したハンドリングになります。路面の大きなうねりを拾った場合でも、突き上げ感や振られ感が減少されます。やっぱり機能面、コスト面などトータルではこれが一番でしょう。
・ワインディングメインで、たまにサーキットを走られたい方ビルシュタインをベースとしたH&RキットやBPSキット等がおすすめです 若干のゴツゴツ感がありますが、ワインディングでの切り返し等でも安心してアクセルが踏めるようになります。ギャップに対しての追従性も素晴らしく、ほど良くストロークします。 ハンドルを切った初期はゆっくりとロールし、後半はグッと踏ん張るRSに近い足廻りになります。 その他にも、クワンタムやアラゴスタでストリート向けのオーダーもできるので減衰力やバネレートを指定して自分だけの足廻りを作ることもできます。 ここまですると車は別物!めちゃくちゃ楽しくなります。 ・サーキットメインで、ガンガン走りたい方ビルシュタインはもちろんクワンタムやアラゴスタ、APR等各サーキットのコースに合わせてオーダーが可能です。バネ下軽量化のためアルミボディのタイプや、車高の調整に対応するためにショックの全長を調整できるタイプ、プリロードはもちろん減衰力の調整ができるタイプ等予算に応じてオーダーすることができます。 バネレートも10Kg/mm以上になり、車高も5〜6cm以上低い設定になります。ストリートではギャップを避けるような走り方をしないと跳ねて、どこに飛んで行くか分からないくらい硬くなります。 正直、食事の後に乗ると辛いです。気分が悪くなるくらい身体に悪いです! 当然ボディにも負担がかかりますので、ロールバーやストラットバーで補強するのがベストでしょう。 ナンバー付きのお車にはあまりおすすめできません。 神奈川店 村上 |