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第10回 サスペンションについて1

このコーナー、長らくお休みしてましたが復活しま〜す!
今後いっそうの充実を目指して!と気合十分に、今回から‘おやじ’ではなく、神奈川店の村上がうんちくを担当させていただきます。
若輩者ですが、みなさんよろしく!
その記念すべき第一弾!私の得意とするサスペンションのお話から・・・!

〜89 911モデル

ポルシェがこだわり続けたトーションバーというねじり棒について

 ナローから89年までの911モデルのサスペンションには、コイルスプリングの代わりに、トーションバーというねじり棒が使用されてます。
このねじり棒は、ねじれる事によってコイルスプリングと同じような働きをします。フロントもリアもアームの付け根に取付けられ、アームが動くとねじれる構造になっており、サスペンションとして機能します。いつも思いますが、これ考えた人って凄いですよね!どこからこんな発想が生まれたんでしょうか?ちなみにリアフェンダー下の大きな丸いキャップは、このトーションバーを抜くための穴です。なんか無理矢理付けたって感じでしょ(笑)

 トーションバーは、サスペンションのスペースを小さくすることが可能なため、室内やトランクの容量を大きくできるメリットがあります。だから89年までの911では、トランクスペースが広くとれました。確かゴルフバックが積めますっていうキャッチコピーもあったような?964からはトランクが深くなりましたが、ゴルフバックは積めなくなっちゃいました。
 逆にデメリットはというと、バネレートの選択幅が少なく車高調整も容易ではないため、サーキット走行やレースメインだとセッティングが出しにくいということくらいです。

フロント、リア共にショックは、NAモデルはボーゲ製でターボモデルはビルシュタイン製が純正装着されております。でもNAモデルは何故ボーゲなんでしょうか?コストの問題かな?個人的な意見ですが、やっぱビルシュタインの方が良いと思うのですが・・・(笑)

 トーションバーの場合、ショック自体の特性によって、車高やロール量を決定する要因が強いため、ショックが劣化してくると車高が下がったりして、車の姿勢に変化があらわれます。
たまにリアだけ車高が落ちているポルシェがありますが、こんなものだと思っている方も少なくありません。当然、直進安定性が悪くなったり、ブレーキでの安定した挙動が保てなくなります。これではスポーツカーとして楽しめませんよ!すぐにでもショック交換されることをおすすめします。

 オーナー自身のドライビングスタイルに応じてショックを選ぶことが大切です。
慎重に選ばないと後で後悔することになりますので、お気軽にショップにご相談下さい。
やっぱ足廻りがびしっと決まると最高ですからね!

・町乗りメインで、ワインディングや高速での安定性を上げたい方

 ビルシュタイン(ヘビーデューティセッティング)を推奨してます。これかなりの優れ物で、純正品の代替品だと思って下さい。ほんとオールマイティな特性で、乗り心地を犠牲にせずなかなかスポーツできます。

・ワインディングメインで、たまにサーキットを走られたい方

 ビルシュタイン(レースセッティング)をおすすめしております。名称はレースセッティングって大げさですが、驚くほど硬くありません。意外とマイルドで町乗りにも十分使用できます。
ワインディングでの切り返し等でも安心してアクセルが踏めるようになります。
これぞスーパーストリート仕様!って勝手に言ってるんですが、バッチリ楽しめます。ついでにトーションバーも太く硬いタイプに交換すれば、ロール量も抑えることができ、もっともっとハードに走れます。これぞ玄人仕様!なかなかいけます。

・サーキットメインで、ガンガン走りたい方

 そして極めつけ!サーキットメインで考える場合、トーションバーを殺してコイルオーバー(通常のストラットタイプ)にする方法もあります。
トーションバーを生かした方向ですすめるのか殺してしまうのか、使用目的に応じた選択が必要になります。ポルシェ本来の味を楽しむのならトーションバー、タイムに拘るのならコイルオーバーをおすすめします。

 トーションバーを生かした場合、ビルシュタインクワンタム、アラゴスタ等、ショックの全長や減衰力を各サーキットのコースに合わせてオーダーすることができます。

もちろんトーションバーも太く硬いタイプに交換する方がベストです。ただし、トーションバーにはコイルスプリングのように細かいレート設定がないのと車高調整が簡単にできないのが難点です。

 一方、コイルオーバーの場合もクワンタムアラゴスタ、ディード等、各サーキットのコースに合わせて細かいセッティングが可能で、コイルスプリングの交換も比較的簡単です。

しかし、路面からの衝撃がボディのストラットに集中するため、クラックが入る可能性があります。
クラック入ったら洒落になんないですからね!
コイルオーバーにする場合は、ストラット部分をロールバー等で補強する必要があります。
 
 どちらも一長一短がありますので、最終的に何を目指しているのか目的を決めた上で選択させれるのが良いと思ます。

神奈川店 店長 村上

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