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第8回 ポルシェのA/Cについて 第二弾

930系ポルシェのACの効きが悪い理由

話はもどるが、どうして930系ポルシェのACの効きが悪いのか?
という質問が多いが、 同じポルシェ社が製造した水冷ポルシェはどうか?
完調の車は国産車レベルの 快適さだが、同じ年式の930シリ−ズもク−ラ−の心臓であるコンプレツサ−も同じ性能の日本電装製を使用し、システム全体のコストも同じぐらいなのに、なぜ冷えんのや?
やっぱり原因は911のデサインや、風切を良くする為、(難しい言葉で言うと前面投影面積かな?)熱交換用の大容量コンデンサ−を風当たりの良い前面に持って来れないのが最大の原因と思う。

930のフロントにはほんの申し訳程度の電動フアン付きコンデンサ−は付いているが、盛夏の日中は焼け石に水だ。時々フアンが回転しているか確認する事で、頼りないが低速時には威力を発揮してくれる。
頼りはエンジンフ−ドに取り付けてあるおなじみのコンデンサ−だ。

 前回で述べた様に2500回転以上ぐらいで継続的に走り、尚且つ規定量のガスが充填されていれば、これでも盛夏には充分とは行かんが快適ドライブが楽しめるだろう。
しかし市街地走行だと、苦しい物がありここで涼しい思いをしようと思えば、低速でもより放熱効果の有るコンデンサ−を取付けると良いのだが、何せその場所がなあ・・
 次に多いトラブルはガス漏れで、そもそもの原因はコンデンサ−容量の不足や渋滞時にク−ラ−を無理に使用した為に冷媒ガスの圧力が, 通常の倍ぐらいになる事があり、これらを考慮してか配管,冷却器、コンデンサ−等は大変丈夫に出来ているが、それでも普通なら漏れないような所から漏れるようだ。
従つて渋滞時や低速時、特に暑い日中はク−ラ−を切る様にしたい。

おなじみのクーラーガスについて・・・

そのク−ラ−ガスの話だが、R12と言われる冷媒の事で、沸点が-29℃で夏の常温ならたちまち蒸発気化してしまう。
その気化冷熱を利用するのだ。
ガスの成分や特性などカタイ事は判らんが、無味無臭無色で何でも大気中に発散すると消滅するのに130年かかるものらしいわ。
ク−ラ−に密閉し漏れなければ130年使えるのかな?
このガスを人が吸つても涼しくなる訳ではないが、ク−ラ−には欠くことが出来ない物で、安価で扱いやすく自動車メ−カ−やユ−ザ−にとって大変都合の良い優れものだつた。

しかし、いきなりオゾン層破壊、地球環境悪化の元凶と言われ先進国では製造禁止になってから久しくガスの価格も製造禁止発表のころバブル期と重なり、投資の対象になり買占め売り惜しみで一挙に10倍ぐらいに急騰したが、以降年々安くなり昨年までは安値安定で油断していたら今春頃から急騰しだし、慌てて手当てをしようとあちこち駆け回ったが時既に遅し・・・不本意では有りますが地球環境及び皆様の熱ダレや今後の安定供給を守る為ワシの所も上げざるを得ないわ。
安いころは少々漏れても補給を繰り返せばよかったが、これからはそうはいかん。

 このガスはじゃじゃ漏れの時は簡単に判るが、長期間にわたり漏れるのは、その個所を捜すのが大変なんじゃが、数年前からアメリカ製でどの様な些細な漏れも即わかる検知装置が出始め、ガス回収装置と共に重宝しておるんじゃ。
 以上のような理由でガスは段々少なくなり、大切に使わないと今後まだまだ高騰するかもしれないので、漏れ等完全に修理する事も大事だし機器の高負担になるので必要以上に冷やし過ぎない様にするのが長持ちの秘訣だ。
(少々の暑さはガマン、ガマン。)

問題のガスがすぐに無くなる訳でないが、あと10年ぐらいは大丈夫と思う。
最近代替ガスが出ている様だが性能等は不明なので使用する事をためらうが、そのうち安価で良いものが出ることを祈るわ。
いざとなれば、134a用に改造も可能なので心配無いじゃろう。
93年以降に使われている134aガスは今の所、供給に関し全く心配無いようだ。

やっと梅雨が明けたかと思ったら、今日の大阪は36.5度!
ポルシェでのドライブはせめて、すずしい早朝か日が暮れてからにしたほうがよさそうじゃな。

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